(^_-)-☆気の毒な人 

1375 その方一人の日本人。66ナイロンの射出成型品を作って20年の人、押出成型については全くの素人。プラスチックの原料は何であっても、射出用、押出用、何とか用と成型方法によって溶融特性が異なる原料を使うということを知らない。インドネシア人の私の指導した若者は。それを知っている。常識的に使い分けている。そういう知識がこの人には無い。
V06ナイロン(炎を遠ざければ自分では燃えないで火が消えてしまう6ナイロン、自己消化性6ナイロン)の成形をするときに溶融粘度を上げるために普通の押出用6ナイロンを数%混ぜていた。難燃材が多く混ざっていると、溶融粘度(溶けて口金から出てきたときの硬さ)が低くなって押出しには向かなくなり成形をしにくくなる、収率が落ちる。そこで、工夫をして、他人ができない製品を作るのです。私にとっては、貴重なノウハウである。自己消化性は失われていないことは確認していた。
昔、射出用の原料しかない時に、熱硬化性のエポキス樹脂を混ぜて、誰もできない製品を作り上げたこともあるし、66ナイロンに押出用が無い時には、6ナイロンの押出し用を混ぜて完成させた。いずれも、日本では誰も作れなかったプロファイル製品を作り上げて、客先に提供し、客先は、それを基礎に事業を拡大できたという代物でした。多いに喜んでいただいた。それがもとで、何とか勲章の表彰を受けた人もいるくらいだ。
私に対するパワハラの真っ最中、うまいものを見つけたと思ったのでしょう。彼曰く、「原料偽装、とんでもないことをしていた」と、私を怒鳴ったのです。「こんな製品を納入し続けることはできない、客先に本当のことを言って、謝って、納品を止める」とまで、言った。その後、私は押出部門から干されることになった。「もう何もしなくていい」というのです。例の社長も同意して、その人が押出も見ると宣言した。私は全ての仕事を取り上げられたのでした。会社に通勤するが、何もするなということだ。
その製品について何をしたかというと、射出用のVO66ナイロンでやれと押出スタッフに命令したのです。それこそ、原料そのものが違うし、とろとろ、垂れてしまう射出用原料では横に引っ張ることもできない。勿論、やれと言うだけで、自分は溶けている樹脂を掴むこともできない。彼はナイロンにも色々な樹脂があって、それぞれ、全く違う特性を持っていることを知らない、ナイロンとは、自分が扱ってきたナイロンしかないと思っている。もし、6ナイロンの製品を66ナイロンで作って納めたら、偽装どころか大間違いの製品を納めることにある。しかし、射出用だから、押出し製品はできるはずがない。
私の教え子たちは困ってしまうばかり。できないと報告したら、「太田は、いったい何を教えていたんだ」と言っていたという。
結局、私がその会社から去った後も、その製品に関して客先に説明を出来ないし、代替えの製品を持っていって、これに変えたいということも提案できないし、客先は問題なく(というより喜んで)使っているのだし、そのまま、納め続けたという。充分な利益もあげていたという。

 ちなみに、ナイロン(ポリアミド樹脂)マミド基(NH2-)を持った樹脂の総称で、一般的にプラスチックとして使われているだけで、6ナイロン、66ナイロン、6,10ナイロン、11ナイロン、12ナイロンとある。それぞれに難燃性、耐熱性、可塑性などを挙げる効果のある無機物や化学的化合物を混ぜた種類があり、分子量の大きさを調整して各種成形方法に適した溶融粘度を作り出している。すべてが明らかに違う樹脂になっているが、混ぜれば、無限大の種類の原料を作り出すことができる。しかし、ただ、かき混ぜるだけで溶かして成形しても化学的に結合しないので、剥離してしまう関係の樹脂同士もある。理屈ですが、このくらいのことを知っていることが、ナイロンを扱う人の最低条件です。
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